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円とマル

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大事なのは、正しく解くこと。

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音を立てて折れた。

零れ落ちた刃先を見て悔しい思いと同時に、
手に残った物を見ながら 「これは難問だ」 と、頭を抱える。


物を作れることは喜びである。

自分の為、が広がって人の為になる。
皆が使って幸せになるものを作りたい。そうじゃないものは作りたくない。
心からそう思う。

また別のところで “したいこと” がある。
修理と呼ばれる類のこと、だと認識している。

写真は折れたフォークに対する“解答”である。
手を加えたのは僕ではない。
これは名解答だとつくづく感心した。

編み物はしないので、よくわからないけれど
とても使いやすいらしい。

小指を立てているようにも見える。
横から見ると、柄と刃先をつなぐ部分は手首の張りと酷似している。

少し脱線。
カトラリーは最近になって作り出したけれど、
形に関しては、あながち間違いではない気がしてる。

持つ、運ぶ、口に入れる。
感覚だけを重視して彫ると、大きく悩むことも
誤ることもそれほどないことに気が付いた。
今になって、どれだけ人からの見え方を気にしていたかが
はっきりわかった。

話は戻って。

何度も確認するように思っていることだけれど、
目指すべきところは一つしかないと思う。

器にも多様な作り手がいて、そこから生み出される形は
無尽蔵に増えていく。
ただ自分が本当に信じているもの、
具体的にいい器だなと思うものは
すごく狭い範囲のなかのものだ。
例えばそれは健康的だとか、無作為だとかの話なんだろうけど。

体を使って何か作る行為は一番重要な部分を感覚に委ねて
しまっていることが多々ある。
直すことや、新しい価値、形を与えることに強く惹かれるのは
その感覚を再確認することができるからなのか。


作って売ること以外にも、繋がり方はある気がする。
生きることを考えさせられる。
by yoshiaki-tadaki | 2012-11-16 18:43 | つらつら
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